論文ファイル ( 2018-02-05・ 651KB ) |
ファイル ( 2017-07-10・ 584KB ) |
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ポスター発表 ( 2017-06-19・ 1306KB ) |
発表ポスター ( 2017-06-13・ 977KB ) |
重症パーキンソン病患者 8例に対する 起立-着席運動
~廃用による機能障害に対するアプローチ~
<結果>
<まとめ>
今回の検討では、重症のパーキンソン病患者に対する運動療法として
起立-着席運動は実施しやすく、かつ効果が大きいと考えられます。
(九州理学療法士・作業療法士合同学会2016で発表)
左前頭葉梗塞による右上肢の強制把握を認めた症例を経験した。これまで、強制把握が ADL に及ぼす影響や改善 への試みに関する報告は少ない。今回、ADL 場面で更衣、歩行(伝い歩き)、トイレ動作の両手を使用する動作に おいて、強制把握が障害となった為、それに対する工夫点や改善効果について報告する。
【症例】
80 歳代、女性。右利き。独歩で ADL も自立しており、物忘れなどもなかった。X 年左前頭葉に脳梗塞発症。26 病日目に当院転院。右片麻痺を認め、Br.Stage(上肢-手指-下肢)II-III-IIであった。麻痺の改善に伴い、37 病日目頃より右手に強制把握が出現。手を開放するように命じても開放することができないほど、把握反射の程 度は強度であった。なお、本報告を行うにあたり、本人に口頭および書面にて同意を得ている。
【強制把握と ADL の関係】
山鳥はベッド柵や布団の端などをいつもつかんでいる、一旦つかんだものは自分で はずすことが出来ず、反対の手を使って指を一本一本引きはがすことがあると述べ ている。症例も強制把握の出現により、握ってしまった右手を左手で引きはがす動 作が認められ、本人からは「また握ってしまった」「離せない」等の発言があった。 更衣動作では、右上肢の袖を通す途中で強制的に衣服を把握してしまい、通すこと ができず、時間や介助を要す状態であった。歩行(伝い歩き)では、左手のみで手す りを使用して開始するも、右手が目の前の手すりを強制的に把握してしまい、持ち替 えることが困難となり進むことができなかった。トイレ動作では、両手で下衣操作を 行おうとし、右手が下衣をつかんでしまい、下衣操作が困難であった。また、歩行、 トイレ動作時に次の動作に進むため、左手右手を一本一本引きはがそうとし、立位バ ランスが不安定となり、転倒の危険性があった。
【強制把握に対しての工夫】
更衣・歩行(伝い歩き)では、強制把握が出現する右手にタオルを把握させて実施した。更衣ではタオル把握さ せていることにより、途中で衣服を把握することなく実施でき、着衣時間が短縮した(3 分 10 秒から 1 分 15 秒 に改善)。歩行(伝い歩き)では左手で手すりを把持し、止まることなく監視で可能となった。トイレ動作は強 制把握を利用し、右手で手すりを把持することにより、立位バランスが安定し、左手での下衣操作が監視で可能 となった。更衣・歩行(伝い歩き)・トイレ動作において介助量の軽減を図ることができた。
【考察】 強制把握は両手を使用する動作において障害となった。更衣・歩行(伝い歩き)では、右手にタオルを持たせ、 強制把握を制限することで、動作をスムーズにすることができた。トイレ動作では、右手で手すりを握らせ、強 制把握を利用することで、介助量の軽減につながった。ADL 場面に応じて、強制把握の制限と利用を検討する必 要があると考える。
(第50回 日本作業療法学会2016 口述発表)
20161130 ( 2016-11-30・ 82KB ) |
<対象>
前屈姿勢(首下がり3例、腰曲がり1例)を示す
パーキンソン病患者4症例
平均年齢: 73 歳
<方法>
肋木を使用し首と背筋を伸ばしながら立ち上がる
運動を平均145回/日行いました。
<結果>
筋電図測定により首、背筋を伸ばす筋肉が
多く働いていることがわかりました。
運動により
3例の自分で首を上げる角度 平均 38度
1例の自分で背筋を伸ばす角度 25度
改善が見られ、姿勢が良くなりました。
姿勢が改善し、歩行、飲水がしやすくなりました。
肋木起立運動は首、背中をおこす筋肉が働く運動
で姿勢改善が期待できます。
(九州理学療法士・作業療法士合同学会2015 ポスター発表)
座位保持不能から1ヵ月で歩行自立
<対象>
初発脳卒中片麻痺患者6症例
平均年齢:66歳
<リハビリ内容>
入院時より可能な限り自主・自己での
起立‐着席訓練を1日350~600回行いました。
<治療結果>
(入院時) (退院時)
・筋力は、健側の膝を伸ばす力 :平均47%→83%
麻痺側の膝を伸ばす力:平均10%→58%
*健常者の筋力を100%とした割合(%)
・日常生活動作を評価するBarthel Index(100点満点)
で平均26点(入院時)→94点(退院時)に改善しました。
☆ 歩行は6症例とも自立し、全例で自宅退院できました。
早期からの起立‐着席訓練による強い筋活動下で効率よく
下肢筋力増強が行え、1ヵ月という短い期間での歩行の
自立につながりました。
(九州理学療法士・作業療法士合同学会2015でポスター発表)