医療法人 羅寿久会 浅木病院|福岡県遠賀郡遠賀町|神経内科|リハビリテーション科|内科|消化器科|循環器科

 
 

脳卒中後に麻痺した足の変形に対する外科的矯正術について

脳卒中後に麻痺した足の変形に対する外科的矯正術について
 
 脳卒中になると多くの場合、麻痺した足が下向きになり(尖足)、内側に反り返り(内反)、足の指は下を向きます(槌趾)。そうすると、麻痺側の足の底が地面にうまく接地できず、立位や歩行時に自分の体重をかけにくく不安定になったり、痛みを感じたりします。そのために、強固な短下肢装具で矯正している方が多いのです。足部の変形に対しては、フェノールブロック療法やボトックス療法など注射による治療もありますが、変形が強い場合や拘縮をきたしている場合には、十分な効果は期待できません。
 
 そこで、外科的な矯正術をご紹介します。当院の医師が、福岡市城南区にある長尾病院の浅山 滉先生のもとで手術を行っています。浅山先生は多数の症例を経験されておられ、第44回日本リハビリテーション医学会学術集会にて講演もされておられます。浅山先生の手術方法の特徴は、術後早期から体重をかけてリハビリを行うことができることです。本邦において脳卒中に罹患される方はとても多く、一般的にはあまり知られていないこの手術の恩恵を受けることができる患者さんはたくさんおられると思います。
特に手術をおすすめするのは、若くて、よく歩かれる方、麻痺側の膝へ負担のある歩き方をされる方です。術後は、装具を軽いものへ変えることができる、家の中なら装具なしで歩けるようになるなどの変化を認めます。
 
 ただし、手術は100%安全とは言いきれませんし、術後の満足度もそれぞれの方で異なります。十分な説明を受けたうえでよく考えられてからがよいでしょう。
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